2008年8月1日のご挨拶(湯本より)

列島プロジェクトメンバーの皆様(Bcc:ですべての方にお送りしています)

京都ではクマゼミが鳴きだし,やっと夏らしくなったと思ったら連日の猛暑です.クマゼミはもともと西日本に多かったはずですが,近頃は関東地方でも聞かれるようになってきたそうです.皆様いかがお過ごしでしょうか?

先月24日には再び,東北地方岩手県付近で地震がおきましたが,東北にお住まいの皆さまいかがでしたか.今回の地震では関東地方でも揺れを感じたと聞いております.岩手県沿岸北部を震源に起きた今回の地震は6月に起きた前回の地震とは発生メカニズムが全く異なっており,関係性は否定されているものの今後すこし心配です.

編集会議のことーーー
さて,先月末7月26日(土)には地球研において,懸案の列島プロジェクトのシリーズ本についての第1回編集会議を開催いたしました.編者担当11人と地球研スタッフ(湯本を含めて)7人が参加する会議となりました.
湯本が割り当てた目次案を執筆タイトルに対して共同研究者それぞれが思い描く内容を議論するとともに,湯本の作成した目次案以外に真っ向から対立する対案が議論されたり,北海道班と奄美・沖縄班,サハリン班と九州班などの簡単には解消しがたい、無理のあると思われていた組み合わせにおいても相似点が見出されたり,さまざまなアイデアが飛び交かって活発な会議となりました.
さて,プロジェクトは成果物として(たとえば自費出版として)出版物を作成するのが普通ですが,このシリーズ本では成果を成果物として出版するというよりは,本を書くという作業を通して研究内容の向上や異分野交流を行うことでよりよい結果をまとめたい,と考えています.さらに言えば,自費出版によって枕にしかならないような分厚い報告書を作成するよりも,流通にのせて売れる本を作成することによって日本中,ひいては世界中にこのプロジェクトの成果としての「人と自然の相互関係」を広めてゆきたいと考えています.安渓さんは「売れないものはいらないものである」という言葉で表現していました.
この詳しい内容は現在校正中の議事録でメンバーの皆さんに明らかにするとともに,地域班のMLにおいて編者の皆さんからそれぞれの担当巻の内容をご連絡していただけるものと思います.その上で8月中には合宿を予定されている班が多いですからその場で更に議論していただけましたら幸いです.議事録は来週中にご連絡させていただきます.

〈全体に関連する重要確認事項〉
6巻構成(湯本案ベース)について、当初疑問がでていた2班組み合わせも編集担当のコアメンバー間では受容されつつある(最大の成果!)。
対談集、ブックレットなど派生企画の可能性はあるが、本体はオーソドックスに。
各巻構成:序章+フルペーパー12本+コラム4本+まとめを目安。本文では時間軸を網羅する必要はないが、年表は部分的に希薄でもいいいから通史。
読み手:日本の自然・歴史に興味ある人⇒ 中・高の先生が十分に理解できて、生徒や周りの人々に伝えたいという気持ちになる本を・・・あと図書館には必須。初版2500部。
出版目標:2010年10月(生物多様性締結国会議in名古屋COP10)までに6巻同時発売(出版社次第のところも)
全体の統一性をはかるために、各巻のまとめで議論する論点をある程度、共通させておく(生物資源を利用する知恵や知識は常に生物資源を使い尽くしてしまう可能性を内包しているとか、枯渇と克服の歴史や枯渇に際しての環境ガバナンスとか)
環境史年表を作成するためのWGを、近々にそれぞれの地域班から担当者を出していただいて結成する(環境史年表が如何なるものかということに関しては、来週に、湯本が別にメッセージをお届けします)

阿蘇シンポの進捗状況ーーー
9月に予定している公開シンポジウム「阿蘇・くじゅうの草原の歴史と未来をさぐる」とワークショップについては,7月11日には九州班の会議があってそこで内容などが決定しました。詳細については当研究室の佐々木から別途,「阿蘇研究集会の案内状」をコアメンバーの皆さまにはお送りいたしましたのでご覧ください.また,一般公開のシンポジウム「阿蘇・くじゅうの草原の歴史と未来をさぐる」のご案内は列島プロホームページにも掲示しております. http://www.chikyu.ac.jp/retto/osirase/sougensym.htm

8月中には、各地域班の合宿予定;サハリン班忠類,近畿班民家シンポ,秋山合宿,などなど、企画が目白押しです。前期試験がやっと終わって夏休みに入った大学も多く,調査などを予定されている方々も多いことと思いますが、くれぐれも事故のないよう、安全第一でお願いいたします。

また、9月に阿蘇草原シンポなどが予定されていることから、8,9月に出張される方は非常に多いものと地球研スタッフ側では予想しています。通常は出張の2週間前に出張届を出していただいております.出張事務担当の高橋は8月8日から16日まで夏期休暇をいただきますので、できるだけ早く高橋までご連絡していただくよう、ご協力をお願いいたします。

なお出張届の雛形などは前に高橋からメイルにて送付させていただきましたが、インターネット上の列島プロジェクトメンバー限定ページにも置いてありますのでご利用ください。

湯本貴和

<以下は毎回お知らせしている備忘情報です>

<各班の動向について>

各班のお知らせを随時webや本メイルでお知らせしたいと思いますので,
各班の動向を辻野までお知らせください.

<アクセス制限ページ>

列島プロジェクトではアクセス制限ページ設定しております.
制限ページへの入り方は
列島プロHPのトップページ↓の最下段にある,
http://www.chikyu.ac.jp/retto/index.htm
「プロジェクトメンバ向け資料」↓から入ることができます.
https://www3.chikyu.ac.jp/retto/naibu/index.htm
そこで
id:rettomember
pass:24702507
を入力していただけましたら制限ページに入ることができます

<出版物・業績関連>

論文などは受理された段階で辻野までお知らせください.
さらに,ページが入って印刷された段階で再度お知らせください.
謝辞へは以下の一文を加えていただけましたら幸いです.

This study is partly supported by Research Project `A new cultural and historical exploration into human-nature relationships in the Japanese archipelago' of the Research Institute for Humanity andNature.
なお本研究は総合地球環境学研究所プロジェクト"日本列島における人間−自然相互関係の歴史的・文化的検討"の補助を受けている.

<情報更新など>

所属の変更などがございましたら高橋まで随時お知らせください.