列島プロジェクトメンバーの皆様(Bcc:ですべての方にお送りしています)
5月は暑い日があり、肌寒い日もあり、だったので体調を崩された方もいらっしゃることでしょうが、皆様いかがお過ごしでしょうか?今年は例年より梅雨入りが遅れそうで、ようやく京都でも雨がちの日が増えてきました。
さて、「みんなで書く日本語の本シリーズ」案は、中部班がメーリングリストで、また北海道班は「裏メーリング」で議論が進んでいるようです。繰り返しになりますが、わたしが一方的に企画を押し付けるものではなく、みなさんと一緒に創っていくものです。7月26日(土)に編集会議を開催いたしますので、なるべく現段階でのご意見の集約にご協力をお願いします。
5月の連休明けにウィーンで開催された「生物文化多様性の喪失:地球規模の危機」というシンポジウムに参加してきました。Satoyamaというセッションが設けられ、日本からもわたしだけではなく、金沢大学や龍谷大学などから発表がありました。そのあとにドナウ川のブドウ畑(ワイン用)を見学しましたが、かつては山の上まであったブドウの段々畑が機械化に対応できないなどの理由で放棄され、それに伴って絶滅に瀕している植物や昆虫がいるという、日本と共通の問題を垣間みることができました。わたしたちのプロジェクトのように文化的あるいは歴史的検討を行う試みはほとんどなされておらず、また生物多様性や文化多様性の意味づけもまだまだ弱いという印象を受けました。今年は9月、10月と韓国で2回、プロジェクトの成果を国際的に発表する機会が予定されているので、さらに研鑽を積んでいく所存であります。
9月に別府大学との共催で企画している公開シンポジウム「阿蘇・くじゅうの草原の歴史と未来をさぐる」とワークショップについても着々と準備を進めており、プロジェクト全体では約50名のメンバーの参加申し込みがありました。4月に地球研を訪問してくださったスウェーデンのUrban Emanuelsson先生は、わたしたちのプロジェクトといちばん発想に共通点がある研究をやっていらっしゃいますが、とくに日本の草原の形成・維持とヨーロッパの比較にたいへん興味をもってくださいました。このシンポジウムで一般市民のみなさんに研究成果をわかりやく示すとともに、ワークショップでは学問的な積み上げをがんばりたいと考えています。
野外調査の季節となり、地球研のプロジェクト研究員もさかんに調査にあちこちにお邪魔することとなります。ぜひ、みなさまのご支援とご協力をお願いするともに、みなさま方ご自身の調査も事故のないようにくれぐれも注意をお願いしたいと思います。
業績の英文化のお願いを辻野からさせていただいており、みなさまから多数のご連絡をいただいていると聞いております.こちらのほうは6月末を一応の締切とさせていただき、 HPへのアップロード作業に移らせていただきたいと思います。もちろんそれ以降でも辻野まで随時ご連絡いただけましたら幸いです。また、メンバーリスト公開など他のHP充実化も作業中です。追って辻野から連絡があると思いますので、今しばらくお待ちください。
湯本貴和