【開催報告】平成29年度 地球研 研究プログラム評価委員会(EREC)

2018年2月7日(水)~2月9日(金)に「平成29年度 地球研 研究プログラム評価委員会(External Research Evaluation Committee、通称EREC)」が地球研にて開催されました。

地球研の研究プロジェクトは、計画・実施の段階で専門やアプローチの異なる多様な専門家が寄り集い、議論を重ね、環境問題の解決のための超学際的な手法で取り組んでいるのが特徴です。

その上で、毎年、所外の委員で構成される委員会にて進捗状況についての評価やコメントを受け、その結果を研究の内容の改善につなげています。

ERECはメンバー15名のうち、海外の方が8名を占めており、全員が地球研外の研究者や専門家などの有識者で構成されています。第三者の視点を盛り込んだ客観性、公平性を確保した評価を行っており、発表も資料もすべて英語という国際性の高い委員会であることが特徴です。

地球研の研究プロジェクトのそれぞれが、なにをどこまでどう解き明かしたのか、人や社会との協働を通じて地球環境問題の課題解決にどう貢献したのかが問われ、地球研の年間行事の中でも最も盛り上がりと緊張をみせる行事です。

地球研の研究プロジェクトは公募でIS(インキュベーション研究)として採用された後、FS(予備研究)→PR(プレリサーチ)→FR(フルリサーチ)と段階をふんで研究が進められていきます。今回は、PR1件、FR7件から進捗状況や研究成果について発表され、昨年末に開催された研究審査・報告会にてERECへ進むことが認められたFS7件から準備状況や今後の計画について発表されました。

1日目と2日目はプログラムとプロジェクト(PR、FR)の報告がなされました。プログラムは、プログラムディレクターがプログラム内の研究プロジェクトの進捗状況を報告し、PRおよびFRは、プロジェクトリーダーが報告を行いました。2年目と3年目のプロジェクトは中間評価、最終年度である5年目のプロジェクトは最終評価を受け、それ以外はアドバイスのみを受ける形です。今年度はプロジェクトリーダーだけでなく研究員も同席し、委員と活発な意見交換をおこないました。

3日目はFSのPR移行のための審査日でした。地球研で研究プロジェクトを本格的にスタートできるかどうかの重要な審査のため、張り詰めた空気の中、発表がおこなわれました。

3日間を通して、委員からは建設的なコメントや、ときには厳しい質問もなされましたが、各々が今後の課題について認識を新たにした有意義な場となりました。今後の地球研の成果にご注目ください。

ERECの評価結果は、ホームページにて公開予定です。

発表の様子
発表の様子

質疑応答中のプロジェクトリーダーと研究員の様子
質疑応答中のプロジェクトリーダーと研究員の様子

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