2017年12月9日(土)、10日(日)に京都パルスプラザにて開催された「京都環境フェスティバル2017」に地球研の紹介ブースを出展し、京都の未来を考えるワークショップを開催しました。地球研が京都環境フェスティバルに出展するのは、二回目で、199名の方々にお立ち寄りいただきました。ブースでは、来場者のみなさんに動物の輪郭が描かれた見本を渡し、展示写真の中から、輪郭がピッタリ合う動物を探してもらう「どうぶつどこかな?」クイズを体験していただきました。クイズに出題された動物は、すべて人間とともに暮らす動物たちです(参考:フィールドで出会う暮らしの風景 (PDF:74Mb・316頁) )。地球環境問題の解決には、人の暮らしも自然もどちらも大事にする必要があるとのメッセージを込めました。子どもたちは、動物の輪郭シートを片手に、あれこれスタッフとおしゃべりしながら動物写真を探し、参加賞として人と暮らす動物のお面キットを手にしていました。動物のお面キットについてご興味のある方は、こちらからダウンロードしてください。
また、今回は新たな試みとしてワークショップ「未来の人たちも幸せになる社会を考えよう-どうする!?京都の環境問題」を9日(土)の午後に開催し、高校生、大学生、京都府職員など、幅広い年齢の方々21名にお越しいただきました。参加者は5名ほどのグループに分かれ、中川善典准教授(高知工科大学)のファシリテーターのもと、現代人と30年後の未来人になったつもりで、京都の抱える環境問題について議論しました。途中で、西條辰義特任教授が「フューチャー・デザイン」とは何か、実践事例についてのレクチャーを行い、参加者のみなさんは熱心に耳を傾けていました。議論後のまとめでは、将来世代の負担を減らすには個人の意識の変化に加えて、将来世代の視点に立った政策や社会の仕組みづくりが欠かせないことが確認されました。
外は北風吹きすさぶ寒さが厳しい2日間でしたが、多くの方々に地球研ブースへお越しいただき、ありがとうございました。
オープニングセレモニーで「テープカット」ならぬ「テープほどき」をおこなう
阿部健一教授(写真左端)
地球研ブースの様子
動物写真を探す参加者
地球犬と京都府広報監のまゆまろ
ワークショップにてファシリテーターを務める西條辰義特任教授(左)、中川善典准教授(右)
ワークショップの様子