未来に生まれる人々は、現在、私たちが直面する出来事に影響を及ぼすことはできません。また、現在、地球に暮らす私たちは、必ずしも、地球を受け継ぐであろう未来の人々のことを考えて行動することができません。ここに持続可能性の問題があります。
西條辰義教授(高知工科大学・総合地球環境学研究所客員教授)らのグループは、交渉の場に、未来の人々の声を代弁する仮想将来世代を加えることで、より未来を意識した方向に結論が導き出されるのではと仮定し、それを検証するため実験室にて実施する、世代を超えたジレンマゲームを設計しました。すると、仮想将来世代を含むグループの場合、60%の人々が未来世代に有利な選択肢を選びました。一方で、仮想将来世代を含まないグループのそれは28%でした。
この研究成果は、 2016年12月30日サスティナビリティ・サイエンス誌(PDF)にオンライン公開されましたので、お知らせします。
詳しくは、 こちら(PDF)をご覧ください。