研究成果発表

2016年4月26日

「超並列ミトゲノムシーケンスが分子系統地理学に正確な“根”をもたらす」

東京大学大学院農学生命科学研究科の平瀬祥太朗助教、地球研の武島弘彦特任助教らによる研究チームが、「超並列ミトコンドリアゲノム(ミトゲノム)シーケンス」を、ハゼ科の魚類である「アゴハゼ」の日本海系統に適用することで、「分子系統地理学」における懸念であった「ランダムルーティング問題」を解消することに成功したと発表しました。さらに、ルーティングの安定した信頼性の高い分子系統樹を得ることにより、新たな地域系統の発見や正確な分岐年代推定など、分子系統地理学において重要な知見が得られることを示しました。

この研究成果は、:Genome Biology and Evolution(4月28日発行)にて掲載されました。

論文タイトル:Parallel Mitogenome Sequencing Alleviates Random Rooting Effect in Phylogeography.

著者:Shotaro Hirase*, Hirohiko Takeshima, Mutsumi Nishida, and Wataru Iwasaki*

DOI 番号:10.1093/gbe/evw063

要約 URL:http://gbe.oxfordjournals.org/content/early/2016/03/24/gbe.evw063.abstract

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