本研究会は、地球研ならではの環境教育「RIHNメソッド」について考えます。
今回は、教育、福祉、地域再生の現場などで有効な手段として注目を集める、コミュニティダンスの日本における中心人物の一人で、城崎温泉、京都を拠点に活動する一般社団法人Danstork(ダンストーク)代表、ダンス・ファシリテーターの千代その子氏と、環境社会学をベースに、地域に暮らし地域の課題解決に向けた研究をおこなうレジデント型研究者として、「聞く」という手法を用いて、問題の構造を包括的に捉え、多元的な価値観を調整し統合する社会技術の開発を試みてこられた、地球研客員准教授でもある菊地直樹 金沢大学准教授を招きます。
お二人のご報告、皆様との意見交換を通し、それぞれのフィールドで、多様な人がともに考え/動くことと、そこで生まれる変容、そして研究のあり方に目を向けたいと思います。
当日は意見交換により多くの時間を確保します。ぜひご参加ください。
- 日 時
- 2019年12月5日(木)14:00 - 16:30
- 会 場
総合地球環境学研究所 講演室(⇒アクセス)
- 主 催
- 総合地球環境学研究所、日本学術会議KLaSiCa小委員会
- 参 加
- 要事前申込み
下記【連絡先】のメールアドレスに、
1.名前・メールアドレス, 2.所属先・職名
を記載してお問い合わせください。 - スケジュール
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- 14:00 - 14:05 趣旨説明(阿部健一教授)
- 14:05 - 14:50 報告「ダンスの在る生活~お互いを認めあえる社会へ」
(千代その子 Danstork代表) - 14:50 - 15:35 報告「レジデント型研究者という生き方」(菊地直樹 金沢大学准教授)
- 15:35 - 15:45 休憩
- 15:45 - 16:30 意見交換
- 千代その子氏プロフィール
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2004年に渡英、KS Dance及びRambert School of Ballet and Contemporary Danceへの留学を経て、2007年Kent大学BA(hons)学位を取得。イタリア・シチリア島のダンスカンパニーに所属したのち帰国。
フリーダンサーとして国内外のアーティストの作品に出演。
2013年龍谷大学大学院政策学研究科修士課程修了。
2011~201616年NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)に所属。
全国各地のさまざまなダンスプロジェクトに携わり、アートコーディネーターとして研鑽を積む。
「ダンスはみんなのもの」という理念のもと、現在は豊岡市・城崎温泉と京都市の二拠点で、教育・福祉・観光とダンスをつなぐ活動を展開。2018年に一般社団法人ダンストークを設立。
- 菊地直樹氏プロフィール
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1999年10月から2013年1月まで、兵庫県但馬地域ですすめられている絶滅危惧種コウノトリの野生復帰プロジェクトに参加。
環境社会学をベースに、人とコウノトリのかかわり、コウノトリを基軸にした総合的な環境保全、多様な関係者間のコミュニケーション促進、地域環境保全学の構築など、異分野・異業種融合的なアプローチから、野生復帰の実現とそれを軸にした包括的な地域再生活動に取り組む。
2013年2月、地球研「地域環境知形成による新たなコモンズの創生と持続可能な管理」プロジェクトに参加。
現在、客員准教授。2017年より、金沢大学地域政策研究センター准教授。北陸地方で地域政策、地域マネジメントに関する研究活動を進めている。
- 連絡先
- 研究基盤国際センター コミュニケーション部門 宗田