応用哲学会サマースクール2019

「フードスケープをつなぐ:食と農について学ぶ3日間」

応用哲学会サマースクール2019
プログラム

応用哲学会サマースクール2019「フードスケープをつなぐ:食と農について学ぶ3日間」を、以下の通り開催致します。

今回のサマースクールのテーマは、「フードスケープ」。毎日の食卓からは見えづらい生産・流通・消費・廃棄のこれまでとこれからについて、講師の方にお話いただきます。

食のあり方は、環境条件や社会のあり方と深く結びついています。2000年代から論文数が増えている「食農倫理学」についても、このサマースクールでとりあげられればと思います。

哲学研究者以外の方も、テーマにご興味がありましたらぜひご参加ください。

日 時
2019年9月15日(日)  10:00 - 17:00(昼食有・18:00- 夕食)
16日(月・祝)10:00 - 17:00(昼食有・18:00- 懇親会)
17日(火)  10:00 - 13:00(昼食無)
場 所
総合地球環境学研究所 講演室 (⇒ アクセス
主 催
応用哲学会, 総合地球環境学研究所FEASTプロジェクト,
京都ファーマーズマーケット
開催趣旨

私たちの日々の食卓をそのなかに含むフードシステムは、持続可能性に関わる多くの課題を含んでいます。より良いフードシステムへの「移行/転換」のためには、現場での様々な取り組みを断片的なままに終わらせず、そのプロセスを発信し、共有し、相乗効果を生み出す必要が指摘されています。

しかし、フードシステムの総体は複雑で巨大であり、利害関係者らの背景や価値観は極めて多様です。そのため、より良いフードシステムへの移行/転換を進める実践の第一歩として、私たちの日々の食事がどのような人々の営みや生態学的条件と―産業と企業、権力と政治、市民社会、社会運動、文化、地理的要因と―つながっているかを、鳥瞰的にも経験的に理解することがあげられます。

このフードシステムの理解に資するものとして、近年注目されているのが、「フードスケープ」(foodscape)です。フードスケープとは、食べ物が生産され、運ばれ、購入され、消費され、語られる場面を指す言葉です。実際の光景でなく、想像された理想の光景も含みます。

スーパーマーケット、ファストフード店、食料専門店、コンビニエンスストア、イートイン、家庭の食卓、農場や庭園、教室、YouTubeやInstagram、30年後の食卓の想像図などをおさめた写真や映像、イラストなど、複数の具体的なフードスケープから、より良いフードシステムについての意見交換を始めることは、参加者にさまざまなサイズの関係性への想像を促し、参加者の個人的な経験や好みを、社会的・政治的・歴史的な事柄の学習に結び付ける助けとなることが指摘されています。

今回の応用哲学会サマースクールでは、フードスケープをつなぐことを通じて、食と農のこれからについて学ぶ企画を立てました。基本となるコンセプトは以下のとおりです。

  • 登壇者の方にご講演をいただくとともに、複数の写真・映像(フードスケープ)をお持ちいただき、

  • 参加者の皆さんとの意見交換をつうじて、“様々なフードシステムを一望するようなフードスケープ”としてまとめ、

  • そのプロセスを記録し、分析することで、フードスケープをつなぎ、統合するプロセスのなかで何が明らかになったといえるのか、また何が新しく問われるようになったのかについて明らかにする。

ご関心のある皆さまのご参加をお待ちいたします。

参 加 費
未定(1000円~2000円 9/15 昼食、夕食および9/16 昼食を含みます)
問い合わせ先
研究部FEASTプロジェクト 太田 E-mail
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大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
総合地球環境学研究所

〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457番地4

Tel.075-707-2100 (代表)  Fax.075-707-2106 (代表)

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