ゲームは、ある意思決定システムの相互作用系を体現したものです。そこでは、表現や操作を実現する手段として、部分化され抽象化されたモデルが組み込まれます。このことはゲームの種類によりません。
ここ数年、地球研では、環境と社会の関係を扱ったボードゲームをいくつか開発してきました。また、シリアスボードゲームジャムをゲーム制作会社と共催したりするなど、人と自然との関係性理解のツールとしてのゲームに可能性を見出しています。
そこで、今回は、これまで地域や環境をフィールドにした研究者たちが個別に開発してきたゲームを紹介した上で、開発したゲームのシステムやゲーミングによる新しい問題解決アプローチの動向を、モデルを設計するという観点から捉え直します。これらを通して、ゲームに基づいた環境社会システムデザインの社会・学術両面に対する貢献の仕方について理解を深める機会としたいと思います。
- 日 時
- 2019年9月4日(水)10:00 - 17:00
- 場 所
- 総合地球環境学研究所 講演室 (⇒ アクセス)
- 主 催
- 総合地球環境学研究所 研究基盤国際センター 情報基盤部門
- 共 催
- 人間文化研究機構「博物館・展示を活用した最先端研究の可視化・高度化事業:ゲームジャム型ワークショップを通じた超学際研究プロセスの可視化
(代表:太田和彦)」 - 参 加
- 要申込
- 申込先
- 研究基盤国際センター 情報基盤部門 井嵜弘美
- 10:00 趣旨説明
- 10:15 「すいまーる」
- 10:40 「エネルギーと食のつながりを学ぶ:ボードゲームで社会生態システムを理解する講義のデザイン」
- 11:05 「Welcome to "a Chipper"! ― 地球研「地域環境知プロジェクト」による"Fish & Chips"」
- 11:30 - 15:00 昼食・休憩+ゲームのテストプレイ
- 15:00 講演「BOKUCRA ― マインクラフトを用いた地域資源研究プロジェクト ―」
- 15:40 基調講演 「ゲームの生態系(仮)」
- 16:40 意見交換しながら、第Ⅰ部、Ⅱ部を合わせたまとめ
- 17:00 終了
- 17:30 懇親会+ゲームのテストプレイ
++プログラム++
【第Ⅰ部】 ボードゲーム編
琉球大学「水の環でつなげる南の島のくらし」プロジェクト
(土岐知弘(琉球大学・理学部)、島袋美由紀(NPO法人沖縄ある記))
* 地球研IS「陸と海をつなぐ水循環に基づいた島嶼の水資源の未来志向的ガバナンス」
(責任者:新城竜一)
王智弘(地球研)
三木弘史(九州テクノカレッジ)・北村健二(金沢大学・能登里山里海SDGs研究部門)
【第Ⅱ部】 デジタルゲーム編
田口純子(東京大学・大学院情報学環・助教)
兼田敏之(名古屋工業大学・大学院工学(系)研究科(研究院)・教授)