「KYOTO地球環境の殿堂」表彰式と京都環境文化学術フォーラムを開催

平成30年2月10日、人間文化研究機構総合地球環境学研究所(地球研)の安成哲三所長が会長を務めるKYOTO地球環境の殿堂運営協議会による「KYOTO地球環境の殿堂」表彰式と京都環境文化学術フォーラムが国立京都国際会館(京都府京都市左京区)にて開催されました。

この「KYOTO地球環境の殿堂」は、「京都議定書」誕生の地である京都において、世界で地球環境の保全に多大な貢献をした実務家、研究者等の顕彰を行うものとして、平成21年度に京都府・京都市・京都商工会議所・環境省・総合地球環境学研究所・国際高等研究所・国立京都国際会館が協力して始めた事業であり、今年度で9回目を迎えました。

「自然環境と共生する思想の普及や環境保全活動の実践」「地球環境保全の学術研究分野での貢献」「地球環境保全の国際的な政策形成への貢献」という3つの観点での厳正な選考の結果、農業生態学の確立と実践で活躍したミゲール・A・アルティエリ氏(カリフォルニア大学名誉教授)、共有資源の管理等を研究する「コモンズ研究」の第一人者であるマーガレット・アン・マッキーン氏(デューク大学名誉教授)、1972年発表の「成長の限界」の執筆者の一人であるデニス・L・メドウズ氏(ニューハンプシャー大学名誉教授)の3名が殿堂入り者に選ばれ、表彰式が行われました。

また、表彰式の後には国際シンポジウムとして、上記3名による記念講演が、講演後は阿部健一(地球研教授)によるコーディネーターのもと、「『成長の限界』から持続可能な社会へ」と題してパネルディカッションが開催され、講演者に加え国連世界食糧計画(WFP)日本大使の知花くらら氏がパネリストとして参加しました。食と農業、貧困と格差の問題などに触れ、人類が地球レベルで団結する必要性が説かれるなど活発な議論が交わされ、盛況のうちに閉会しました。

シンポジウム後は初の試みとして岸本紗也加(地球研研究推進員)がファシリテーターとなり、殿堂入り者と京都府内の高校生、大学生との対話の場が設けられました。学生からは「地球環境問題を解決するために必要な科学技術はあるか」「地球環境問題解決のために若者ができることはなにか」など興味深い質問がなされ、殿堂入り者との交流を楽しみました。

※京都新聞(2月11日 (日)朝刊24面)に掲載されました。

■当日の様子

表彰式(安成地球研所長(左)から表彰されるデニス・L・メドウズ氏)

表彰式(安成地球研所長(左)から表彰される
デニス・L・メドウズ氏)

コーディネーターを務める阿部教授

コーディネーターを務める阿部教授

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

殿堂入り者と学生との対話の様子

殿堂入り者と学生との対話の様子

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