【開催報告】 第8回地球研東京セミナー

地球の想像力 人新世時代(Anthropocene)の学び を開催しました

2017年1月26日、東京大学福武ホールにて、第8回地球研東京セミナー「地球の想像力 人新世時代(Anthropocene)の学び」を開催しました。

今回は、「人新世」の時代における教育を主なテーマとし、東京大学大学院博士課程教育リーディングプログラム「多文化共生・統合人間学プログラム(IHS)」との共催となりました。

当日の午前中には、若手研究者10名によるポスター発表が行われました。午後からのセミナーには、71名の方にお越しいただきました。会の冒頭では、内野儀氏(東京大学教授)および安成哲三(総合地球環境学研究所所長)による挨拶があり、阿部健一(総合地球環境学研究所教授)から今回のせみなーについての趣旨説明があった後、3名の演者が講演を行いました。

まず、初めに、高野孝子氏(早稲田大学教授)が「地球の視点、場との関わり」と題して学生と国内の限界集落やミクロネシアのヤップ島訪れた経験から、場に訪れることで学生たちが自ら気づき学んでいく姿について紹介しました。続いて、梶谷真司氏(東京大学大学院 教授・共生のための国際哲学研究センター(UTCP)センター長)が「共同体論としての環境問題」と題して、資本主義のための教育から、共有型経済のための教育へとシフトし、教える者と学ぶ者が対等な立場の中で、対話などを重視した教育が必要なのではと考察しました。最後に、近藤康久(総合地球環境学研究所 准教授)が「知の開放から知の跳躍へ-社会との協働によるオープンサイエンスと橋渡し人材の役割」と題して、自らの研究歴に触れながら、オープンサイエンスに必要な人材について紹介しました。

阿部健一がコーディネーターを務めたパネルディスカッションには、講演に引き続いて梶谷氏、矢原徹一氏(九州大学 教授・九州大学大学院博士課程教育リーディングプログラム「持続可能な社会を拓く決断科学大学院プログラム」コーディネーター)、西條辰義氏(高知工科大学 教授・総合研究所フューチャー・デザイン研究センター)、窪田順平(総合地球環境学研究所副所長)が参加し、地球研が大学共同利用機関として大学へどのように貢献できるか、また、大学院生等の共同研究への参画について、大学側からの意見も含めて活発な議論が行われ、盛況のうちに閉幕しました。

■当日の様子

若手研究者によるポスター発表

若手研究者によるポスター発表

内野氏による挨拶

内野氏による挨拶

安成所長による挨拶

安成所長による挨拶

阿部教授による趣旨説明

阿部教授による趣旨説明

高野教授による講演

高野教授による講演

梶谷教授による講演ー

梶谷教授による講演

近藤准教授による講演

近藤准教授による講演

パネルディスカッション

パネルディスカッション

会場となった福武ホール

会場となった福武ホール

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