地球環境学とは

第1章 地球環境問題のとらえ方

地球環境問題の根源は、人間文化の問題にある

私たちが暮らす地球環境(かんきょう)は、さまざまな要素が複雑(ふくざつ)に相互作用して変動しています。とりわけ近年の地球環境(かんきょう)問題には、人間の活動が大きな影響(えいきょう)をもたらしています。そして、地球環境(かんきょう)の変化によって、人々の生活も(おびや)かされています。

地球に起きてるさまざまな問題は人間たちの影響が大きいみたい・・

地球環境に大きな影響をおよぼす人間活動

地球環境に大きな影響をおよぼす人間活動の具体例

気候システムとプロセスおよびその相互作用の概念図

気候システムとプロセスおよびその相互作用の概念図

IPCC第4次レポート(2007)より

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第2章 地球環境問題の解決をめざして

認識科学から設計科学へ

これまで、科学者たちは「地球温暖(おんだん)化」、「砂漠(さばく)化」など、数多くの地球環境(かんきょう)をめぐる問題点を見つけ出し、そのしくみを解き明かしてきました。しかし真に地球環境(かんきょう)問題の解決をめざすには、これまでに得られた知識や研究成果を、問題解決に役立てるための研究が必要です。それが「設計科学」です。設計科学では、どうしたら問題を解決できるのか、人々の生活や社会のあるべき姿を追求(ついきゅう)しています。

なぜ?どうして?からはじまる。どうしたらいい?を考える

 設計科学にもとづく研究では、専門分野(せんもんぶんや)、理系・文系といった学問の枠組(わくぐ)みにとらわれない、さまざまな分野の研究者が集まって解決策(かいけつさく)を考えていかなければなりません。大学や学会といった(せま)い世界に閉じこもらずに、世界中のいろいろな価値観(かちかん)をもつ人々と交流し、研究成果を広く発信してゆく必要(ひつよう)があります。

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第3章 総合地球環境学研究所(地球研)

総合地球環境学研究所(地球研)では

  • 地球環境問題を、「地球全体」と、「そこに住む、あるいは住むであろう人類と生物全体」の問題として考えています。
  • 全国の大学や研究機関の研究者が集まって共同研究しています。
  • 学問分野の枠を超えて、さまざまな知識と経験をもつ研究者による研究プロジェクトを実施しています。
地球研写真
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第4章 総合地球環境学に興味をもったら

地球研フォーラム、地球研市民セミナーなど、市民の皆さんに研究成果を発信しています。

 地球研では、地球研フォーラム、地球研市民セミナーなどさまざまな場で市民の皆さんに研究成果を発信しています。最先端(さいせんたん)環境(かんきょう)研究の成果や、社会との協働について、わかりやすくご紹介しています。
 研究者になりたい!そんなあなたは、まず大学や大学院で自分の興味があることをしっかり広く、深く研究してみましょう。
 地球研の研究プロジェクトでは毎年研究員を募集しています。
 地球研公式 facebookTwitter でも発信していますのでご覧ください!

地球研フォーラム、地球研市民セミナー
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