Asia Vision on
      Global Environmental Change

About GEC-Japan

Institutional Collaboration

Research Collaboration

Publications

Newsletter

IGAC 資料・情報

IGAC: 地球大気化学国際協同研究計画(International Global Atmospheric Chemistry)
IGACでは2011年からIGBPと共同で“Air Pollution and Climate: A science-policy dialogue”(大気汚染と気候)と題するイニシアチブを開始し、先にロンドンで開かれた国際会議で“Time to Act: The opportunity to simultaneously mitigate air pollution and climate change” と題するステートメントを公表した。内容は、「気候変動の進行を遅らせるともに、人間の健康、安全な食糧・水、生態系を守るためには、大気汚染と気候変動を同時に考える統合的なアプローチが必要である」というもので、IGACの専門である大気化学の知識を活かしたものである。この背景として、二酸化炭素の排出抑制に関する取り組みを困難ながらも粘り強く行いつつ、短寿命で大気汚染性の対流圏オゾンやブラックカーボンの排出を規制することは短期間で温暖化を抑制できる利点がある一方、すでに排出抑制が進んでいる二酸化硫黄から生成するエアロゾルが減ることでより温暖化が顕著になる等、大気汚染と気候変動の相互作用に関する科学的知見が蓄積されてきたことが挙げられる。今後、科学者と政策担当者のコミュニケーションを増やし、大気汚染と気候変動の両方にとって利益となる対策法を探ることが重要である。この他、Atmospheric Chemistry and Health(大気化学と健康)イニシアチブなど、新しい取り組みも始まっている。