民族誌学・社会学、生態学などの成果に基づき、
近・現代における小規模社会・経済のあり方と、
それらが直面している問題を分析します。
小規模な水産業、有機栽培や不耕起栽培を含む小規模農家、先住民族のコミュニティなどでインタビューや観察をするとともに、生産活動の規模の差が土壌や水質などの環境に与える影響の違いについて、化学的・生物学的な分析をします。
小規模な水産業、有機栽培や不耕起栽培を含む小規模農家、先住民族のコミュニティなどでインタビューや観察をするとともに、生産活動の規模の差が土壌や水質などの環境に与える影響の違いについて、化学的・生物学的な分析をします。
山と海の生業について、岩手県二戸市浄法寺地区、宮古市(とくに閉伊川流域)。大槌地区、福島県相馬地区、いわき地区等において、小規模な生業活動とコミュニティのレジリアンス、地域社会内の未来観の多様性に注目しながら、調査を行っています。さらに、福島県二本松市・南相馬市の有機農家などにおいて、福島原発事故後の小規模農家の被害状況と対応、新たな試み等について聞き取り調査を行っています。
カリフォルニアを中心として、都市農業による食糧生産のポテンシャル評価と制限要因(病虫害、土壌理化学性等)の解明を、実験を通して進めています。先住民族コミュニティについては、カリフォルニア州中部のヨクーツ族の堅果利用について予備調査を行い、技術革新と文化的継続、そしてコミュニティのアイデンティティについての民族考古学的な研究を行っています。また、同州アマ・ムツン族の森林管理法としての火の利用と伝統的環境知に関する民族学的・実験考古学的研究を行っています。
2016.7.28
-細谷葵(お茶の水女子大学)
2016年3月25日から3日間、羽生淳子氏・真貝理香氏・Alisha Eastep氏とともに、カリフォルニア州・レモーアのクエーカー・オークス・ファームにて行われたワクチャムニ・ヨクーツ族の春祭りに参加した
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2016.4.14
-小林優子(総合地球環境学研究所)
On 31st January 2016, Prof. Habu, Ms. Shinkai and I attended “Acorn Processing Workshop” coordinated by Wukchumni Yokuts representatives in Visalia, California. Their tireless efforts to bring back the disappearing traditional knowledge and customs are inspiring
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2016.4.14
-真貝理香(総合地球環境学研究所)
「え?どうしてこんな真冬に?」。当プロジェクトで今年(2016年)1・2月の2回、北上山地の山あいの村に行くと言った時の、周りの人の反応である。いや、しかし、やはり冬に行って良かったとつくづく思う。
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2016.1.5
-池谷 和信(国立民族学博物館)
アワビは、縄文時代から現在まで私たちが食用にしてきた貝である(写真1)。わが国では、北海道から九州にいたる海岸部の多くの場所で採取されてきた。例えば、三重県の志摩半島のように海女がもぐってアワビ採取をするところもあれば、
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2016.1.5
-Tomiko Yamaguchi(International Christian University)
山口富子(国際基督教大学)
To develop a vision of a society that is ecologically sound and socially just – one of the objectives of the Contemporary Society Group of the Long-Term Sustainability through Place-Based, Small-scale Economies project – it is essential that we look at the systems that produce our food.
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2015.6.30
砂野 唯(総合地球環境学研究所)研究員
民族・社会調査班は、近年の日本における地域に根ざした食糧生産の多様性とその実態を把握することを目的の一つとしている。主な調査地である東北の農村や漁村の多くは大都市から遠距離に位置し、戦前まで地産地消に近い生活を営んできた。
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