研究活動


GROUP02民族・社会調査

民族誌学・社会学、生態学などの成果に基づき、
近・現代における小規模社会・経済のあり方と、
それらが直面している問題を分析します。

小規模な水産業、有機栽培や不耕起栽培を含む小規模農家、先住民族のコミュニティなどでインタビューや観察をするとともに、生産活動の規模の差が土壌や水質などの環境に与える影響の違いについて、化学的・生物学的な分析をします。

日本エリア

山と海の生業について、岩手県二戸市浄法寺地区、宮古市(とくに閉伊川流域)。大槌地区、福島県相馬地区、いわき地区等において、小規模な生業活動とコミュニティのレジリアンス、地域社会内の未来観の多様性に注目しながら、調査を行っています。さらに、福島県二本松市・南相馬市の有機農家などにおいて、福島原発事故後の小規模農家の被害状況と対応、新たな試み等について聞き取り調査を行っています。



比較研究

カリフォルニアを中心として、都市農業による食糧生産のポテンシャル評価と制限要因(病虫害、土壌理化学性等)の解明を、実験を通して進めています。先住民族コミュニティについては、カリフォルニア州中部のヨクーツ族の堅果利用について予備調査を行い、技術革新と文化的継続、そしてコミュニティのアイデンティティについての民族考古学的な研究を行っています。また、同州アマ・ムツン族の森林管理法としての火の利用と伝統的環境知に関する民族学的・実験考古学的研究を行っています。

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