2013年2月10日(日)
石川県輪島市奥能登総合事務所にて第1回連携研究「自然と文化」能登研究会を開催し、行政関係者、地域住民、研究者等約100名が参加した。地元住民からは多くの質問意見も出、充実した討論会となった。
 
 
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〈趣   旨〉
   地元の人にとっては当たり前でも、外の人から見ると貴重なものがある。長く慣れ親しんでいたから気づきににくい豊かさ。能登は、こうした豊かさにあふれているようだ。たとえば「あえのこと」であり「里山」。前者は、2009年、ユネスコの無形文化遺産に登録され、後者は、2011年、「能登の里山里海」として日本で初めて国連食糧農業機関(FAO)により世界農業遺産(GIAHS)に認定され、世界がその価値を認めた。
   先の世代が残した「遺産」は、そのまま残すだけではやがて形骸化してしまう。あらたな時代に合わせて、「遺産」を活かす試みが必要である。ほかにも先人が残してきた能登の自然と文化の中には、この時代だからこそ光ってくるものがありそうだ。今回のセミナーでは、あらためて「外の人」が、能登の潜在的に豊かな自然と文化を紹介し、その活かし方を「内の人」と話し合ってみたい。

〈プログラム〉

司会:山泰幸・関西学院大学人間福祉学部・教授

13:00            主催者挨拶
 佐藤洋一郎・総合地球環境学研究所・副所長/連携研究「自然と文化」研究代表者
                    趣旨説明
 阿部健一・総合地球環境学研究所・教授

< 13:10-15:00   第1部 研究者による報告 >
13:10-13:50   基調報告「能登の歴史・民俗・伝説をめぐって」
小松和彦・国際日本文化研究センター・所長
13:50-14:20   報告1「方言から見た能登の魅力」
新田哲夫・金沢大学人間社会研究域・教授
14:20-14:50   報告2「能登の土地を守り、未来に活かす」
安井真奈美・天理大学文学部・教授
14:50-15:00   質疑応答
15:00-15:15   休憩

< 15:15-16:00 第2部 「聞き書き能登」中間報告 >
経緯説明
 越野晃・石川県環境部里山創成室・専門員
コーディネーター
 吉野奈保子・NPO法人共存の森ネットワーク・事務局長
参加高校生
 能登高校 木地睦、酒市拓弥
 飯田高校 増田明莉、竹原真美、宮前貴子、坂口朋香


< 16:00-17:00 第3部 総合討論 >
16:00-16:20 話題提供「能登の里山里海」における能登町の取り組み
                 —文化遺産の保存・活用を中心として—

新出直典・能登町教育委員会・学芸員
コメント:中村浩二・金沢大学環日本海域環境研究センター・教授 ほか


カテゴリー
▶第1部 基調報告
「能登の歴史・民族・伝説をめぐって」
小松和彦・国際日本文化研究センター・所長


▶第1部 報告1 「方言から見た能登の魅力」
新田哲夫・金沢大学人間社会研究域・教授


▶第1部 報告2
「能登の土地を守り、未来に活かす」
安井真奈美・天理大学文学部・教授

▶第2部 「聞き書き能登」中間報告


▶第3部
話題提供「能登の里山里海」における能登町の取り組み—文化遺産の保存・活用を中心として—
新出直典・能登町教育委員会・学芸員


▶第3部 総合討論の様子